大和市の会社が健康経営優良法人に認定されたら|100万円の奨励金と融資の利子補給100%

健康経営 / 大和市の支援制度

大和市の会社が健康経営優良法人に認定されたら──100万円の奨励金と、融資の利子補給100%

公開日:2026年10月22日 / 株式会社キール
この記事の結論
  • 健康経営優良法人は国の認定制度です。大和市は、この認定を受けた市内の会社向けに、2つの支援を用意しています。
  • 1つ目は「健康企業奨励金」100万円(1回)です。対象は、市内で3年以上操業している製造業・情報通信業・自然科学研究所です。
  • 2つ目は、市の融資制度の利子補給と信用保証料補助の補助率が100%になる特例です。業種の限定はなく、建設業や警備業の会社も対象になります。
  • どちらも市の手続きと審査があります。奨励金は、まず市への事前相談から始めます。

健康経営優良法人2027の申請は、10月16日に締め切られました。申請した会社の結果は、2027年3月に発表される予定です。

認定を受けると、大和市の会社は市の支援を受けられる場合があります。ただ、市の制度はあまり知られておらず、奨励金の対象として認定された会社は、制度が始まってから11社です。この記事では、キールの地元・大和市の制度を、市の公表資料をもとに整理します。

1. 健康企業奨励金(100万円)

大和市は、平成30年に「大和市企業活動振興条例」を施行し、市内企業の事業拡大などを支える奨励金の制度をつくりました。その一つが、従業員の健康づくりに取り組む会社に交付する「健康企業奨励金」です。

健康企業奨励金のあらまし(大和市の制度ページによる)
項目内容
金額100万円(1回)
対象業種製造業、情報通信業、自然科学研究所(日本標準産業分類による)
操業期間市内で継続して3年以上操業していること
認定国の健康経営優良法人認定制度の認定を受けていること
そのほか国税・都道府県税・市町村税の滞納がないこと など

市の「事業計画認定企業一覧」(令和8年6月9日現在)によると、健康企業奨励金の事業計画の認定を受けた会社は、平成31年から令和8年4月までに11社です。

交付のあとの約束ごと奨励金は、市の審査を経て交付されます。市の制度ページでは、認定を受けた会社が重大な法令違反や社会的な信用を大きく損なう行為をした場合や、5年以内に事業の廃止・市外への移転をした場合などは、認定を取り消し、交付した奨励金の全部または一部の返還を求めるとしています。

申請のおおまかな流れ

  1. 市への事前相談(必須。大和市 産業活性課 046-260-5135 に電話で予約)
  2. 事業計画の認定申請(登記事項証明書・定款、社員の健康増進に係る事業内容と事業計画、健康経営優良法人の認定を受けていることを証する書面などを添える)
  3. 市の審査・事業計画の認定
  4. 奨励金の交付申請と交付

申請の書類は、会社が自ら作成して市に提出します。必要な書類や順番は年度によって変わることもあるため、必ず事前相談で確かめてください。

2. 融資の利子補給・保証料補助が100%に(業種の限定なし)

もう一つの支援は、業種を問わず使えます。市の「中小企業融資制度・補助制度のご案内」(令和8年4月1日現在)には、「健康企業の特例」として、国の健康経営優良法人認定制度の認定企業は、補助率(補給率)が100%になると書かれています。

利子補給の補給率(大和市「中小企業融資制度・補助制度のご案内」令和8年4月1日現在)
資金通常認定企業
市 中小企業事業資金(高度技術導入特別資金を除く)30%以内100%
市 高度技術導入特別資金40%以内100%
市 中小企業緊急支援資金50%以内100%
県 中小企業制度融資(売上・利益減少対策融資)50%以内100%

補給期間は、市の中小企業事業資金が初回利払月から36か月、緊急支援資金と県の制度融資が24か月です。年間限度額はいずれも30万円です。

信用保証料の補助も同じ特例の対象で、通常は保証料の50%以内(限度額10万円)のところ、補助率が100%になります。対象は、大和市内に事業所があり、市内で1年以上続けて同じ事業を営む中小企業者などです。

試算1,000万円を7年(据置なし・元金均等)、年2.2%で借りた場合、最初の36か月に払う利子は約52.3万円です。通常の補給(30%)では約15.7万円が戻りますが、認定企業(100%)なら約52.3万円が対象になり、差は約36.6万円です。各年の利子は30万円未満なので、年間限度額にはかかりません。(キールの試算。実際の利率・返済条件で変わります)

手続きは、補助金・補給金を申請するときに、認定企業であることを証する書類(写しでも可)をあわせて出す形です。中小企業事業資金と緊急支援資金の利子補給では、融資を受けた金融機関に提出します。融資の相談は、取扱金融機関の窓口から始めます。

3. いつから使えるか

健康経営優良法人の日程と、大和市の支援
時期内容
2026年10月16日健康経営優良法人2027の申請締切(終了)
2027年3月2027認定の発表。認定を受けたら、市の支援を使える。奨励金は市への事前相談から
2027年秋(見込み)健康経営優良法人2028の申請期間
2028年3月(見込み)2028認定の発表

2027認定を申請した会社は、3月の発表を待って市に相談できます。これから取り組む会社は、2028認定が目標です。認定の要件は、当社の健康経営優良法人 認定要件チェックリストで、今の取り組みと照らし合わせられます。

4. 市に確かめておきたいこと

公表資料だけでは分からない点もあります。次のような点は、事前相談で市に確かめてください。

  • 過去に認定を受けた会社は、いつまでに奨励金を申請すればよいか
  • 製造業と建設業など、複数の事業をしている会社の業種の判断
  • 本社が市外にあり、市内に事業所がある場合の扱い
  • 今年度の予算の状況
  • 利子補給の特例で、融資を受けたあとに認定を受けた場合の扱い
認定の準備から、大和市の制度の使い方まで

健康経営の取り組みづくりと、認定に向けた準備をお手伝いします。市の制度の窓口や手続きの順番もご案内します(申請書類は会社が作成し、市へ提出します)。

キールに相談する

よくある質問

健康経営優良法人は、大和市が認定するのですか?

いいえ。健康経営優良法人は国(経済産業省)の認定制度で、申請先は認定事務局です。大和市は、この認定を受けた市内の会社に、奨励金や融資の補助の特例を用意しています。

建設業でも100万円の奨励金は受けられますか?

健康企業奨励金の対象業種は製造業・情報通信業・自然科学研究所のため、建設業は対象外です。一方、融資の利子補給・信用保証料補助が100%になる特例には業種の限定がなく、建設業の会社も対象になります。

奨励金を受けるには、何から始めればよいですか?

市への事前相談が必須です。大和市 産業活性課(046-260-5135)に電話で予約してください。事業計画の認定を受けたあと、奨励金の交付を申請する流れです。

利子補給の特例は、どこで手続きしますか?

補助金・補給金の申請時に、健康経営優良法人の認定を受けていることを証する書類(写し可)をあわせて提出します。中小企業事業資金と緊急支援資金の利子補給では、融資を受けた金融機関に提出します。

真下 恭徳(ました やすのり)/株式会社キール 代表取締役
2017年に三井住友海上火災保険へ入社し、神奈川県央エリアのプロ代理店を担当。オリックス生命保険を経て、2021年からAIG損害保険 横浜支店でICA(法人営業の専門担当)として中小企業のリスクコンサルティングに従事。2026年に株式会社キールを設立。ISO 31000に基づくリスクコンサルティングと、法人向けの損害保険・生命保険の代理店業務を行う。健康経営アドバイザー。

出典:大和市「大和市企業活動振興条例による奨励金制度」(2026年8月24日更新)、大和市企業活動振興条例施行規則、大和市「事業計画認定企業一覧」(令和8年6月9日現在)、大和市「中小企業融資制度・補助制度のご案内」(令和8年4月1日現在)。本記事は一般的な情報提供を目的とするもので、奨励金の交付や補助の適用を保証するものではありません。制度の内容は変わることがあります。最新の情報と適用の可否は、必ず大和市にご確認ください。「健康経営®」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。